村上春樹さんの「東京奇譚集」 [読書]
電車の中で読むために買った、「東京奇譚集」。
5つの短編小説からなっていますが、どれも面白い。
やはり素人は作家にはなれませんね。
村上春樹さん自身のまわりで起きた事を書いたと述べている
「偶然の旅人」以外は全くのフィクションなのだろうか?
「日々移動する腎臓のかたちをした石」や「品川猿」などは、
どういう発想で書けるのだろうか。
置いた腎臓の形をした石がいるの間にか移動するとか、
自分の名前だけが思い出せなくなるとか、
不思議な世界が繰り広げられます。
単に勉強や取材しただけでは書けない。
作家は精神的に持っているものが違うような気がします。
最近芥川賞を受賞した、黒田夏子さんのひらがなを多用した
小説も奇異に感じますが、直木賞の朝井リョウさんの本など
何となく読む気が起きない。
読めば新しい世界が広がるのだろうか。
最近脳梗塞になり、すっかりおじいさん顔になってしまった方が
その昔書いた「太陽の季節」は芥川賞受賞作だし、浅田次郎さんの
「鉄道員」や石田衣良さんの「4TEEN」は直木賞でした。
やっぱり話題作は読まないとならないのかなあ。
春本番のはずですが、まだ寒い日がきたりしています。
うちのベランダで咲き始めたチューリップは不揃いなのが
最近の暖かかったり寒かったりを物語っているような気がします。
さて明日からは4月、新年度がスタートします。
日ハムの大谷ほどではなくとも、進学や就職などで
ルーキーイヤーとなるフレッシュマンたちよ、頑張れ!
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