蝶の三態 [公園]
まだなお蒸暑い8月の最終日、大宮花の丘公園に行くと、
親に連れられた幼児が水遊びする姿を目にするくらいで、
公園に来る人はまばら。
そんな中、暑い夏を惜しむかのように
バラの花にしがみつく蝶の後ろ姿を発見!
横からみると、花の蜜を吸うのに集中しているのがわかります。
蝶の目が下を見ています。
しばらく吸うと、もういいかなー、と飛び立ちそうな姿になりました。
蝶の目は前を見ています。
閑人の独り言でした。
ITER計画 その2 [お暇な方は・・]
2年くらい前に、青森の六ケ所に行った折に書いた
ITER計画という話。
それは、青森県エネルギー総合対策局が書いた
パンフレットでしたが、少し前の朝日新聞に、
現在のITER計画が載っていました。
読むと、実現にはまだ解決すべき課題と時間がかかるようです。
素人が書くのははばかりますが、トカマクは旧ソビエト時代
からの継承であり、大きなドーナッツのまわりに巻いた巨大な
コイルに大電流を流し、重水素を爆縮させ核融合を起こさせるもの。
発生したエネルギーや熱に耐えられる素材の開発や、
巨額な費用が必要になるのでしょう。
自分が学生の頃、日本ではJT-60を作っていて
核融合の実現は何十年先か、なんて話でしたが
いまだに何十年先なのかなあ・・。
「あきない世傳金と銀」碧流篇 [読書]
高田郁さんの「あきない世傳金と銀」碧流篇が
予定通り8月に出たのですぐ購入。
江戸に出て1年目の五鈴屋。
大坂では許されぬ「女店主」に1年一代限りの7代目に
なった幸が田原町で奮闘する。
いい伊勢型紙と型付師にも恵まれ、
侍用ではない小紋染めという新しい需要を切り開く。
富五郎という歌舞伎界の女形という役者との奇妙な
縁で結びついていく。
源流篇から出てくる、お竹どんやお梅どん。
お竹どんは一生鍋の底を磨いて暮らす女衆から、
江戸に出てきて、帯締めという仕事や仕立てという
新しい仕事を任されていく。
出自で自分の一生が決まっていた江戸時代にも
このようなことがあったのかもしれない。
ましてや、幸のように女衆から店主になったことも
あった・・、のかもしれない。
このように、日本の情緒ある伝統やしきたりを
とりまぜながら、読む人にいろいろと想像させてくれる
この本はホントに面白い。
来年2月の発刊が待ち遠しい。
待ってますよ、高田都さん!
ファンの一人です。
「安心して下さい、穿いてますよ」 [孫]
あまりの暑さに、
娘がプールを買ったというので見に行きました。
さっそく、孫はベランダで水遊び。
孫いわく、「安心して下さい、穿いてますよー!」
トレーニングパンツですけど・・。
このクソ暑い中、こんなことでも書かないとやってられない。
それにしても孫はかわいい。
「むらさきのスカートの女」 [読書]
年に2回くらいしか買わない文藝春秋。
今回の芥川賞作品が読みたくて買いました。
今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」。
すぐ読んでしまいました。
作者が経験しているホテルの清掃の仕事が舞台です。
普通の人から見て変わり者が、見方によって変わります。
出てくる、「むらさきのスカートの女」も、
「わたし」も変わっているが、世の中そんなものかもしれない。
他人から見たら、みんなどこかおかしい。
ホテルのおばはん”チーフ”たちがやっている勝手な行動も、
「むらさきのスカートの女」がとった行動も、
所長の浮気だかも、すべて本当かもしれないし、
ウソかもしれない。
所長の浮気は最後に、「むらさきのスカートの女」の
ストーカー行為だった、となるが
これも世の中でよくあることかもしれない。
こんなウソと欺瞞があふれた世界で、
我々は生かされているんだなあとわかり、
怖くもあり楽しくもある日常を再認識して
しまう一冊でした。
相馬に”帰郷” [相馬]
浅田次郎さんの「帰郷」という小説を読んだと
書きましたが、実は数日前に相馬に帰郷しました。
帰り際に、大洲海岸に行くと新しいコンクリートの
防波堤はできているが、海は震災前のよう。
こちらは磯部方向です。
そしてこちらは、鵜ノ尾埼灯台方向。
ずっと前は、砂利道というか砂道で、
かさかさとカニが這い出てくるような
松林に囲まれている、のどかな場所でした。
そして、橋を渡り松川漁港に出ると、漁船を見ている親子連れ。
震災前、ここには魚の直売所がありました。
故郷は変わったようで、変わってないような・・。
「帰郷」 [読書]
いま時期に、帰郷と書くと「故郷に帰る」となりますが、
今回は浅田次郎さんの「帰郷」という短編小説です。
このお盆や終戦記念日の季節になると、戦争や終戦のことを
想い出しますが、それで買ったわけではありません。
表紙には「帰郷」と書いてありますが、
収められている帰郷のタイトルのフォントは、
歸はPCでも出てくるが、郷の古い字体は出てこない。
旧字体の鄕は出てくるが、間が白にヒというのは出てこない。
異体字とか言われているようで、戦前は使われていたらしい。
浅田さんも戦後生まれなので、いろいろ調べて
戦前に使われていた字にこだわったのだろう。
終戦後に焼け野原に帰ってきて、自分が戦死したことに
なっていたり、白い服を着た傷痍軍人がいたり・・。
軍隊では殴ったりビンタは当たり前、南方で食べるものが
なくて苦労した話など。
軍隊での様子などは、自衛隊経験のある浅田さんの定番です。
傷痍軍人が神社の入口に座っていたのは、
自分が小さい頃に見たことがあります。
戦前の軍歌のようなのが流れていて、当時は
ホントにかわいそうな人だ、と思っていました。
その後、いろいろな人の話を聞くうちに
「金鵄のもとに」に出てくる人のような人も
いたのだろう、と理解しました。
上尾の花火ちょっとだけ [埼玉]
昨日は上尾の花火大会。
昨年は孫と一緒に荒川近くに車で出かけたが、
孫に泣かれて、すぐ退散。
今年は猛暑だし、夜は飲みたいということもあり、
自宅のベランダからちょっとだけ撮影。
大きい花火だけが、べランドの端っこからギリギリ見える。
さらにカメラをズームして撮影。
やっぱり電線やテレビアンテナが邪魔だなあ。
花火によってはこんなに赤く空を染める。
来年は、アリオの屋上にでも見に行こう。
猛暑の公園 [公園]
猛暑のさなかの丸山公園には誰もいないと思いきや、
広い公園の中には、人の姿がありました。
家族連れも何組かいましたが、
池で釣りをする人のパラソルかと思いきや・・。
よくみると、パラソルの下で作業をしていました。
いやいやご苦労さまです。
こんな猛暑の中、熱中症になるのでは、と心配してしまいます。
木陰には、季節を過ぎてしまった紫陽花が残っていました。
そして、木の幹には蝶がとまっていました。
東屋近くのテーブルには弁当ならぬ、猫がグロッキー!
地面よりも涼しいということか。