「無垢の領域」 [読書]
「蛇行する月」に続く、桜木紫乃さんの「無垢の領域」。
釧路を舞台にしたリアルな小説。
ハッピーエンドで終わるとか、ユーモアあふれる本とは違います。
それぞれに重たい現実を持った男女が釧路を舞台に進む
ミステリアスなストーリー。
釧路川にかかる幣舞橋の向こうにある図書館が出てきますが、
これは本当にある図書館です。
数年前に釧路に行った時に撮った、幣舞橋からの写真。
たぶん橋の街灯の後ろに見える白っぽい建物が釧路の図書館です。
幣舞橋の方向から夜の図書館のあかりがついた部屋が見える、
とかリアルな描写がなされています。
また、釧路川は日に何回も水が河口から行ったり来たりする、
という表現にも驚きます。
これは、幣舞橋から河口方向の写真です。
ここに生まれ育った作者でなければできないような表現かもしれません。
読んでいてちょっと重たい気持ちになる本です。
2017-02-11 17:50
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