「流転の海」 [読書]
宮本輝さんの「流転の海」。
あまりの長編小説なので、二の足を踏んでいたのですが
時間はたっぷりあるので読み始めました。
これまで読んだ”最”長編小説は、山岡荘八さんが書いた
「徳川家康」 全26巻です。
もうかれこれ40年くらい前でしょうか。
「流転の海」第一部を読んだら面白い。
宮本さんの父親の自伝的な話のようですが、
すぐ話の中に引き込まれてしまいます。
戦後すぐの大阪の雰囲気、戦前の家族関係が色濃く残る
生活がひしひしと伝わってきます。
熊吾が乱暴性をもちながらも、先見の明ややさしさも兼ね備えて
いることで、戦後の世の中が興味深く描かれています。
宮本さんは自分よりも何歳か年上ですが、「泥の河」をはじめ
書いている時代が自分の小さかった頃と近い匂いのする本が多い。
さっそく第二部「地の星」を買ってきて読み始めました。
2022-09-30 11:30
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