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「一路」 [読書]

「一路」を読みました。

一路と言っても、傍若無人な某国の「一帯一路」ではありません。
浅田次郎さんが書いた、「一路」です。
一路.jpg

架空の話で、江戸末期が舞台で7500石の旗本である
蒔坂(まいさか)左京大夫とその参勤交代時のまとめ役である
道中御供頭の小野寺一路をめぐる話です。
美濃から中山道を通って、江戸までの話です。
現在の中央道とは異なる旧中山道を通りますが、
御家騒動に話を絡ませて進み、その登場人物といったら面白い。
嘘つき「浅田次郎」の面目躍如といったところか。
途中で、加賀家の妹が通りかかった一路に一目惚れするとかも
あって読む人を飽きさせない。

終わりのころに登場する、「浅次郎」には笑ってしまいました。
ケンカに強いがバクチに弱いという人らしいが、ケンカが弱いか
どうかは知りませんがバクチ大好きな浅田さんの仮の姿のようです。

話には桶川宿や上尾宿、大宮氷川神社、戸田の渡しなど、
埼玉県の各所も登場します。
昨年NHKで連続ドラマとして、この一路が放映されたらしいが
見なくて良かったかも。
本を読んでから映画などで見ると自分のイメージと違うのに
違和感を感じ、映画を見てしまうと本を読む気が起きなくなるかもしれない。

上下2巻の本をつなげると、上の写真のようになりますが
下巻の下の方に江戸城のような城の脇に上様とかいて、「バカ・・」と
ありますが、本に出てくるようにバカ殿が名君だと言いたいのか、
若くして将軍になった徳川家茂を揶揄しているのかは、わからない。
また、この表紙に出てくるイラストの城は現存する櫓なのだろうか、
それとも消失して再建しなかった天守閣なのだろうか?
嘘つき次郎さんが書いた作り話なのだから、どっちでもいいかも。


2017-06-03 14:40  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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