「月のしずく」 [読書]
浅田次郎さんの短編集、「月のしずく」。
どれも浅田さんが書いた文章であることを感じさせます。
冒頭の「月のしずく」は、浅田さんと同じ世代の辰夫の話。
カネにとらわれない辰夫の生きざまとともに
浅田さんのべらんめえ節がでてきます。
大阪を舞台にした「銀色の雨」は、人間らしさとはを教えてくれる
ような気がするし、「ふくちゃんのジャックナイフ」は
良き昭和の時代に戻らせてくれるようなストーリー。
何といっても、面白かったのは、「花や今宵」。
ワケアリの男女が中央線の終電で乗り過ごして
一夜を過ごすエンタテイメント。
圏外でそれぞれが通話する、というオチがあって
抱腹絶倒というか、どこにでもあるような男と女の
話かもしれない。
2020-01-02 16:59
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