「背高泡立草」 [読書]
コロナウィルス関連のニュースや情報で、何とも言えない
閉塞感を感じたり、運動不足になったりのこのごろです。
電車やバスに乗って旅行に行こうという気が失せてきます。
映画も飲み会もカラオケも温泉施設もNG・・。
というのでうまいものを食べるか、家にこもって読書くらいか。
スーパーに行って、旬のデコポンやイチゴを買い、
おいしい肉も買って食べて、コロナウィルスに負けないような
体力をつけることにしよう。
そして、本屋さんに行って、文藝春秋を購入。
この季節に載っている、芥川賞受賞作。
今回は、古川真人さんという方が書いた「背高泡立草」。
九州弁が出てきて読みにくいのと、時代が違う島の話が
忽然と現れて、また戻ったりで、なかなか難解だ。
前に、「おらおらでひとりいぐも」という若竹千佐子さんの小説にも
岩手弁がたくさん出てきて読むペースが遅くなりました。
「背高泡立草」の”現代”に出てくる奈美や美穂、千香たちが
今は住んでない家のまわりの背高泡立草などの雑草を刈りにきたという
現実と、過去の島の歴史とが混ざり合っていく。
大げさにいうと、人が生きている時代は、歴史のなかの
ちょっとスライスされた部分に過ぎない、のかもしれない。
「何で納屋のまわりの草を刈らないといけないの?」という
奈美の疑問は、普通の人がおくっている日常生活に対する疑問
なのかもしれない。
2020-03-07 17:20
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