「太陽の季節」 [読書]
文藝春秋の4月号に、二月に亡くなった石原慎太郎さんの
「太陽の季節」が載っていました。
この本は、ずいぶん前に読んだ気もしますが、改めて読んでみました。
載っていたのは、その昔に芥川賞受賞時の本をコピーしたように見えます。
まるでPDF化したのを印刷したかのようです。
旧字体を使っているのは当然としても、かすれている字もあります。
それにしても、石原さんの生い立ちありてこの本あり、という感じです。
津川龍哉という主人公と英子が、ボクシング、湘南の海、ヨットなど
と共に描かれています。
最近言われている、親ガチャではありませんが、恵まれた生活を
してきた慎太郎さんでなければ、書けない本かなあという気がします。
龍哉には兄がいますが、この兄弟は石原裕次郎が龍哉で
兄が慎太郎とするとわかりやすい。
時代のおかげというのもあるが、石原兄弟がそれぞれ好きなことを
やってこれたというのはある意味うらやましい。
ともかく、慎太郎は戦前の教育を受けてきたので、旧字体が多い。
ボクシングが拳闘となっているし、旧字体がたくさん出てきます。
周圍、千圓札、番號、傳わる、歡聲などたくさん出てきますが、
文の流れからだいたいはわかるが、一番読めなかったのは、
「巫山戯る」と書いて「ふざける」と読むそうだ。
戦前は遠くになりにけり!
2022-06-24 13:35
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