「三十光年の星たち」 [読書]
宮本輝さんの、「三十光年の星たち」。
京都を舞台にして、30歳の若者が70歳代の人たちの
助言などによって成長いこうとする様子を書いた長編小説。
話としてはあまり面白くないが、
人間何でも30年くらい、怒られながらも一生懸命努力しないと
その道の人間にはなれない、ということなのかもしれない。
苦労は人間を育てる、とも言えるのでは。
陶芸や画家、彫刻家などの立派な芸術家になった人だけでなく、
大工さんでも、漁師でも、長年農業にいそしんだ方にも
立派な人がたくさんいます。
そこに至るまで何十年の苦労を経て得たものがあります。
一方、何十年も国会議員をしている人が大臣になり、
バカ丸出し発言をして顰蹙を買っている人もいます。
将来大金持ちになりたいとか、楽してカネ儲けしたいとかいう
風潮の現代の若者に読ませてあげたい、が
しかしそういうバカモノは本を読まない・・。
「人間、辛抱だ」といった二子山親方(初代若乃花)の
言葉を思い出します。
戦後、初代若乃花が青森から出てきて相撲界に入った経緯や
苦労話は知りませんが、大変な苦労があったのではと思います。
当時の相撲界は、殴る蹴るが当たり前だったろう。
日本の昔からの奉公や見習いといった仕組みが
少なくなりつつあるのは残念だ。
2019-09-21 15:46
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