映画「泥の河」 [お暇な方は・・]
アマゾンプライムで映画を探していたら、宮本輝さん原作の
「泥の河」がありました。
プライム会員で年間契約のサブスクでも見られない有料でした。
仕方がないので、400円を払って、一気に見てしまいました。
前に本で読んでいたので、どうしても観たくなったのです。
https://stationtraintown.blog.ss-blog.jp/2018-12-01
1981年の作品らしいが、舞台は昭和31年頃の大阪湾近く。
いやいや、昭和30年代前半がよく描かれています。
食べるものがない人もいたし、学校に行けない子もいた。
普通に下駄をはいていた時代。
この映画の登場人物はみんな何かを抱えて生きています。
食堂のオヤジは田村高廣さん、オカミは藤田弓子さん、
船で売春している加賀まりこさん、芦屋雁之助さんなど有名人多数。
戦地から帰ってきたとか、食べるものがないとか
いろいろなものを抱えながら、ナニワで生きている。
田村高廣さんは芯のあるオヤジを演じています。
銀子が、信雄の母は「石鹸の匂い」がすると言っていたが
自分の母は「化粧の匂い」がする、と言えなかったのか。
何とも切ない映画です。
天神祭りに行って、親にもらった小遣いをなくしたり、
最後に、友達になった喜一一家が何も言わず行ってしまう。
モノクロ画像に、さみし気なバックの音楽。
でも、いい映画です。
この映画の中には、戦後がいっぱい出てきます。
これは缶下駄。
こんなの、今の子供はしないよね。
こちらは自転車のリムを棒で回して歩く。
タガ回しと言ってたような?
これもよくやりました。