国立天文台での仕事 [思い出]
先日、海部宣男さんが亡くなられた、と新聞に載っていました。
海部さんといえば、しばらく前に私は国立天文台の方と一緒に
仕事をする機会があり、そのときの国立天文台長でした。
海部元総理とは従弟らしい。
とある電波天文のプロジェクトの完成祝いによばれて、
感謝状をいただいてきました。
この感謝状は、当時私が勤めていた会社の社名が変わる際に
貰い手がなかったので、私が拝受していたものです。
これは野辺山天文台の案件でした。
その後、別なプロジェクトでも同様に電波天文の研究に使う
サンプラ(高速ADコンバータ)を提供することになりました。
この写真は水沢天文台に新設したそのVERAプロジェクトの
パラボラアンテナです。ちょうど桜の咲く季節でした。
サンプラはこのアンテナの後ろにある機械室の中に設置されました。
その後このVERAプロジェクトは、サンプラを別なものに変えて
現在でも運用しているようです。
VERAは、水沢と鹿児島、小笠原、石垣島の4か所にアンテナを設置し、
それらのデータの相関を計算して、それらが大きなアンテナを
構成してるかのようなデータが得られる、とかいう話だったと思います。
その後、チリの高地での国際協力プロジェクトのアルマを経て、
世界中の数か所のアンテナで構成された今回の望遠鏡で
先日発表されたブラックホールの撮影に成功したのでしょうか。
私はよくわかりませんが、VERAでの日本列島サイズの望遠鏡が
地球サイズになって今回の発見につながった、・・らしい??。
このブラックホールの話でテレビに出ていた本間希樹さんにも
20年くらい前に、三鷹で会っていたような気がします。
その頃は、K教授とK教授の二人が引っ張っていましたが、
本間さんも含めて東大卒がゴロゴロいた世界でした。
個性や風貌が特徴的な先生が多くて、今でも、三鷹や
水沢、野辺山の天文台ににいらした先生たちのことは
忘れようもありません。