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「老いてこそ人生」 [読書]

少し前に亡くなった石原慎太郎さんの「老いてこそ人生」。
老いてこそ人生.jpg

年をとって少し謙虚になったかと思いきや、相変わらずの
上から目線のオンパレード。
70歳前くらいの都知事時代に書いたようです。
いつの頃か、都庁にはあまり行かなたった、という話も
ありますが、知事の仕事はあまりせずに、自分の好きなことを
していた、のかもしれない。

書いてあることで面白かったのは、石原裕次郎が酒飲みの
ワルだったのではと思しき記載があります。
やっぱりそうだったのか、という感じです。
誰の言うことも聞かず、唯一兄貴には逆らわなかった、ということか。
この兄弟は、若いころから好きことや無理をしてきた、ので
裕次郎は早死し、慎太郎は腰痛持ちになった、とも書いてあったような。

4人の息子たちのことも書いていますが、親子の仲は
どうだったんだろう?って詮索してしまいます。
三男は銀行員だったころ、まともな職業(銀行員)についたのは
自分だけ、と言っていたらしい。
その後、政治家になって、まともな仕事ではなくなった、ということか。
現に、選挙で当選もあるが、落選や復活当選を繰り返す等
因果な商売だ。長男は現在落選中だし。
慎太郎の最期を看取ったのは四男らしいが、
人のうちの内部事情はわからない。


2022-04-30 14:42  nice!(0)  コメント(0) 

「封印された東京の謎」 [読書]

この「封印された東京の謎」には自分の知らないことが書いてあります。
小川裕夫さんという方が書いた本です。
東京の謎.jpg

東京近郊に住んでもう40年以上経って、
都内や近郊の由緒ある場所は結構遊びに行きましたが、
東京について知らないことは多い。

江戸時代から明治になって、なぜ東京が首都になったか。
環状”3号線”はなぜないか。
西武王国を築いた堤、東急の五島が渋谷を作った話、
アメ横できた経緯など、推測できる話も多い。
渋沢栄一ではないが、現代も明治からの政商、豪商、
さらに、今でいうインサイダー取引なんかは堂々とやれた
時代だから、悪をして大きくなった人たちも多いはず。

ラッキーが重なって池袋ができた話、日比谷公園や
現在の光が丘団地ができたことなど、面白い。

まあ、雑学といっていいかも。


2022-04-09 22:33  nice!(0)  コメント(0) 

「あきない世傳金と銀 出帆編」 [読書]

毎年2月と8月に発行される、高田郁さんの「あきない世傳金と銀」
十二巻目は出帆編。
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2月に買って、積んであったのです。

源流に始まり、ついに大洋に出た「出帆編」。
呉服の商売も再開し、順調に商売を広げる。

中に出てくる吉原遊郭の話で、芸者は昔は男が多かったと。
芸者といえば、女になったのは明治以降だとか。

他に、大相撲や歌舞伎の話など、当時のことを調べないと
時代小説は書けない、ということです。
また、季節感あふれる描写が出てきてきます。

吉原での衣装競べに出るというので、
この本はまだまだ続きそうだ。


近くのしだれ桜も咲いてきました。
枝垂桜.jpg


2022-03-21 16:31  nice!(0)  コメント(0) 

「夏の騎士」 [読書]

最近読みたいと思う本がなくなってきた、というか
読みたいと思う本を探す気力がなくなってきた、のかもしれない。

本屋で、ぼうっと探していて見つけた、百田尚樹の「夏の騎士」。
夏の騎士.jpg

懐かしい小学校時代を想い出されるかと思ったり、
勇気とか夏の冒険という言葉につられて購入。

読みやすいのは確かだが、駄作のような読後感。

読んで、自分の小学校時代を想い出してしまいました。
小学校時代は、いじめられたり、人をいじめたりする。
あのころ、現代のようにいじめが原因で死んだり、
不登校は聞いたことがなかった、ように思う。
報道されなかっただけかもしれない。
自分勝手なことを言えば、人をいじめた記憶は覚えてないのに、
いじめられた記憶はなくならない。

この本、いかにも”創作”という感じがしてならない。
まあ、小説だから仕方ないか。


2022-02-21 14:01  nice!(0)  コメント(0) 

「日本の『運命』について語ろう」 [読書]

浅田次郎さんエッセイ、「日本の『運命』について語ろう」。
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エッセイじゃなくて、講演で語ったのを書き起こした、と書いてあります。

いろいろなことが書いてありますが、日本人は近代・現代を
知らな過ぎる、教育されてこなかった、ということ。

かの中韓では徹底的に教育しているのに対して、
確かに日本では明治以降の日本史を学校で教えてない。
日本史が選択科目になっているのも問題かも。

それはさておき、これを読んで気付いたこと。
・鎌倉、室町、江戸時代の幕府成立は、今でいうクーデターだった
・明治維新で警察官になったのが武士だったから、伝統的に
 警察は剣道が強い(今でも)
・戦時に満州で組織された「関東軍」の関東の意味
・あの榎本武揚が、ロシアと外交交渉して(戦果ではなく)
 アリューシャン列島をすべて日本のものとした
・江戸の北町奉行所と南町奉行所は月番制だった
・列強が世界各国で植民地をつくったのは植民地資本主義だという

それぞれ自分で思うことはありますが、書くのはやめておきます。

浅田さんは作家だから、時代検証をするためにいろいろな書物を
読まないと時代小説は書けない、ということですね。


2022-02-13 16:02  nice!(0)  コメント(0) 

「へんろ宿」 [読書]

藤原緋沙子さんの「へんろ宿」。
へんろ宿.jpg

四国のお遍路からとった、へんろ宿。

江戸の回向院前にある”へんろ宿”に泊まる人たちの話。

時代小説によくある、以前は武士で腕っぷしの強い旦那と
京都出身で一弦琴を奏でるおかみの宿が舞台。

文庫本でも文字が大きい。
季節を変えながら、平易な話が続く。
第二話の「名残りの雪」は赤穂浪士と水戸黄門が
一緒になったような話。楽しめるというか、笑えます。

まあ、電車の中で読むにはいいかも。


2022-01-28 15:16  nice!(0)  コメント(0) 

「短編 ホテル」 [読書]

暇つぶしに買ってきた、「短編 ホテル」
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7人の作家がホテルの短編小説を作ったという。

この本を作ろうという言い出しっぺが桜木紫乃さんらしいが、
桜木さんが書いた「青い絵本」は面白くない。
登場人物も倉本聰さんを想像させる脚本家を出したり
しているが、話は平凡だ。

下村敦史さんの「聖夜に」と、柚月裕子さんの
「サンセールホテル」は単純に面白い。
電車の中でもすぐに読めて、楽しめます。
出だしの掴みのところから読者をひきつけます。

真藤順丈さんの「グレート・ナンバーズ」は最後に
話がわかりますが、平山夢明さんの「蝸牛ホテル」は
難解過ぎて凡人には理解できません。

話は変わりますが、少し前に、理研の研究結果として、
マスクの粒子の透過率について発表があり、新聞にも載っていました。
マスク透過率.jpg

これによれば、
ウレタンマスクはマスクなしとほぼ同じ、
不織布マスクは医療用とほぼ同じ、と読めます。

電車の中ではウレタンマスクの人が多い。
オシャレのつもりか?、特に女性や若者が多い。
ウレタンマスクはつけてないに等しい、のに。

つけ方にもよりますが、不織布マスクって結構優秀なのかも。


2022-01-16 15:03  nice!(0)  コメント(0) 

「売春島」 [読書]

高木瑞穂さんという方が書いた、「売春島」
売春島.jpg

「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ というサブタイトル。

下には、「売春島の実態と人身売買タブーに迫る」 とあります。

今どきこんな島があるのかと思って読み始めましたが、
最盛期は1970~1990年頃はそうだったらしい。

そして今も、わずかにその名残もあるようだ。

1970~1990年頃といえば、高度成長時代。
世のオジサンたちは、渡鹿野島だけでなく、東南アジアや中国、韓国
などに出張や観光旅行などで、買春行為をしていました。
当時の新聞にもキーセンパーティだとか買春旅行だとか載っていました。
自分はその頃は若かったので、そういう旅行とは縁がありませんでした。

日本では1950年代までは認可されていた赤線があったし、
江戸時代などは、普通の宿の飯盛り女がそういうことをしたり、
食べるものがない家の小さな娘が売られて、女郎になるという
悲しい話はたくさんあったはず。
その後も、吉原や飛田新地に限らず、日本全国至る所にあった
遊郭などの風俗業は名を変え、形態を変えて今でも続いています。
密室など出会った男女が自由恋愛をする、とかいう名目で
許されてしまう、らしい。恋愛するのは自由だと。
どこぞの温泉旅館に、”スーパーコンパニオン”とかいう名前で
宴会に出張して、その後は”自由恋愛”だと、聞いたことがあります。
また、某町の食堂のようなところの2階には部屋があって、
店で気に入った女性と一緒に2階に行く、という話も聞きました。
そういえば、温泉街によくあったストリップ劇場がなく
なった(少なくなった?)ような気もします。

この売春島が、「最後の桃源郷」と書いてありましたが、
桃源郷って本来違う意味ではないかと思うオジサンでした。


2022-01-07 14:42  nice!(0)  コメント(0) 

「ルポ 西成」 [読書]

最近読んでいる彩図社の本で、「ルポ 西成」
ルポ西成.jpg

書いたのは、國友公司さんという筑波大学出のライター。
風俗ライターよりましな文章です。

潜入ルポだけにリアルです。
あいりんセンターで仕事を見つけたり、怪しい建設会社で
働いたり、ドヤに住んだり、ドヤの従業員になったり。

ここに集まる人たちはみんなワケありです。
麻薬、ヤクザ、犯罪者など。
東京の山谷に行ったことはありますが、山谷の比ではない。
すぐ隣にある飛田新地を”通った”ことはありますが、
ここもまた不穏でやばくて、きたない空気が漂っていました。
閉鎖されたあいりんセンターが不法占拠されているとか、
ニュースでいってましたが、怖いので
今さら、一人で西成のドヤ街に行きたいとは思わなくなりました。

また”福祉”という名の生活保護、他の地域とは受給率が異なる。
貧困ビジネスで、税金をピンハネしている人たち。
性善説に基づくモラルとかやる気とかはここの人たちにはない。
橋下、松井、吉村の元現知事・市長たちは、
目をつぶってきたのか、容認しているのか、
キレイごとや偉そうなことばかり言ってないで、
根本的な対処が必要なのです。


2021-12-12 11:17  nice!(1)  コメント(0) 

「ぽつん風俗に行ってきた!」 [読書]

自分が、ぽつん風俗に行ってきた、というわけではありません。

彩図社発行の「ぽつん風俗に行ってきた!」という本を読んだのです。
ぽつん.jpg

買う前は、何が書いてあるんだろう?くらいの気持ちでしたが、
読めばつまらない。
自分が行けないところに行ってきた人の話であることは
確かですが、中学生の作文というところでしょうか。

中には、字の間違いだか表現のおかしいところもありました。
書いた人もともかく、彩図社の校正担当も?ですが、
まあ、仕方ないか・・。


2021-11-28 14:13  nice!(0)  コメント(0) 

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